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小児皮膚科

小児皮膚科とは

小児皮膚科

主に小児期のお子様を対象として、皮膚に生じた様々なトラブルを解決するため、必要な治療・ケアを行う診療科です。小児期の皮膚は、大人と比較して薄くて繊細であり、皮膚のバリア機能も安定していません。皮脂の分泌量も不安なので、角質の内側の水分が蒸発しやすく、細菌や有害物質が皮膚の奥にまで侵入し、皮膚トラブルが起こりやすいのです。そのため、しっかりとスキンケアを行い、皮膚バリアを整えることが重要となります。

当クリニックでは、こうした小児期の皮膚疾患について、お子様一人ひとりの症状を適切に見極め、丁寧な治療を心がけております。また、非常に繊細なお子様の皮膚が細菌などに感染するリスクを減らすため、必要となるスキンケアの方法などもアドバイスしておりますので、お気軽にご相談ください。

小児皮膚科の主な疾患

あせも 水ぼうそう はしか 手足口病 みずいぼ とびひ にきび じんましん 湿疹など

あせも

高温多湿の室内で大量の汗をかいたときなど、汗を排出するための管(エクリン汗腺)が詰まり、皮膚の中に汗が溜まって生じる発疹が「あせも」です。首の周りやわきの下、膝の裏など、汗をかいて蒸れやすい場所によく見られます。痒みのある小さな発疹がたくさんできるため、爪などで引っ掻いてしまい症状が悪化することもあります。

皮膚の表面が汗などで汚れ、汗の排泄管が塞がれることで起こりますので、まずはシャワーなどを浴びて皮膚を清潔に保ち、汗をかきにくい涼しい環境で過ごすことが大切です。これにより、通常は数日間で良くなります。痒みや炎症が強いときは、塗り薬などの治療を行います。

水ぼうそう

水痘・帯状疱疹ウイルスに始めて感染したときに発症する急性のウイルス疾患です。以前は毎年100万人前後が罹患する病気でしたが、現在は水痘ワクチンが定期接種となっていますので、今後は大きく減少していくと考えられます。

主な症状は、頭皮や体幹、腕や足などに出現する全身性の発疹です。さらに、発熱や倦怠感などが伴うことも多いです。数日間にわたって次から次へと痒みを伴う発疹が出てきますが、通常は1週間程度で収まります。治療にあたっては、抗ウイルス薬を内服したり、細菌による二次感染を防止するぬり薬を使用します。

はしか

麻疹ウイルスによって起こる感染症です。極めて強い感染力があり、罹患者の近くで過ごすだけで、かなりの人が発症します。はしかにかかると、38℃前後の発熱が2~4日ほど続き、咳や鼻水、目の充血、下痢、腹痛など幅広い症状を伴うこともあります。肺炎や心筋炎、脳炎などを併発するおそれもありますので、事前に予防接種を受けておきましょう。

手足口病

口の中や、手足などに水疱性の発疹が出るウイルス性感染症のひとつです。この原因ウイルスが口の中などに侵入することによって引き起こされます。大半は数日間の微熱や倦怠感のみで治癒に向かうのですが、一部に髄膜炎や脳炎、心筋炎などの合併症が起こるケースがあり、注意を要します。

治療に関しては、現段階で特効薬はなく、特別な治療法もありません。そのため、対症療法が中心となります。高熱が続く、嘔吐する、視線が合わない、呼びかけに答えない、などの症状が見られた際は、急いで受診してください。

水いぼ

丸くて小さい良性のいぼが出来る疾患です。中身は液体ではなく、ウイルスが変性した皮膚の組織からなる白い塊です。全身の至るところに出来ますが、特にわきの下や陰部など、身体の柔らかい部位で多発します。幼児から小学校低学年の児童に発症することが多く、特にアトピー性皮膚炎の方は注意が必要です。

水いぼは、伝染性軟属腫というウイルスに接触することで感染しますので、人から人への移ることもあります。しかし、ちょっとした事で罹患してしまうほど確率の高いことではありません。

最近は積極的には摘除しない方針ですが、摘除する際は水いぼの芯を専用のピンセットで一つずつ除去します。この処置は多少痛みを伴いますので、1日数個程度がよいです。

とびひ

黄色ブドウ球菌などの細菌によって発症する皮膚感染症です。痒みによって皮膚を書き壊してしまい、火の粉が飛び散るように感染部位が広がっていくことから、「とびひ」と呼ばれるようになりました。

とびひには、水ぶくれが生じる水疱性膿痂疹と、かさぶたが出来る痂皮性膿痂疹の2つのタイプがありますが、感染部位が瞬く間に拡大するのは水疱性膿痂疹です。

治療は、主に抗菌薬を用いて症状の悪化を防ぎます。さらに、抗アレルギー剤などで痒みを抑えることもよく行います。

にきび

医学用語では、尋常性ざ瘡といいます。中学生、高校生の頃に多くの方が経験します。病院を受診されない方も少なくありませんが、にきびは慢性炎症性疾患であり、状態によっては毛包の組織が破壊され、瘢痕(跡)を残してしまうことがあります。

にきびに対しては市販の治療薬が購入できます。一方で、病院で受けることができる治療では、市販薬にはないにきびを抑える働きのある成分が含まれている軟膏も使用されます。

じんましん

わずかに盛り上がった赤い斑点が皮膚に生じる疾患です。強い痒みが主な症状ですが、チクチクした痛みや、焼けつくような痛みが出ることもあります。この斑点は、突然出現し、数分~24時間以内に突然消失していきます。しかし、一度消えた斑点が、またすぐに出現することもあります。短期間に出現・消失を繰り返す症例もあり、「じんましんがずっと治らないので受診した」とおっしゃる方もいます。

慢性のじんましんは何によって引き起こされるのか、詳しいことはまだ分かっておりませんが、食物によるアレルギー、皮膚に異物が触れる、暑さや寒さなどの気候変化、日光の刺激など、多岐にわたる要因が作用していると考えられています。

治療にあたっては、抗ヒスタミン薬などを内服し、症状の改善を目指します。

発疹と湿疹について

皮膚に発生する様々な斑点や吹き出物などの病変を総称して「発疹」と呼んでいます。症状によって、紅斑や丘疹、水疱、潰瘍、腫瘤など沢山の種類があります。

このうち、水疱が出来る状態が「湿疹」です。引っ掻くと、表面の皮膚が破れて湿った水が漏れ出すため、この名前が付けられたと言われています。一般的には、痒みを伴うことが多く、皮膚表面が赤く持ち上がってくることがよくあります。

院長
松本 真輔
(日本小児科学会 小児科専門医/日本小児科学会認定 小児科指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医/日本腎臓学会認定指導医)
診療科目
小児科・アレルギー科
所在地
千葉県松戸市東松戸2-5-1 ファインシティ東松戸1階
アクセス
JR武蔵野線、北総鉄道北総線 東松戸駅から徒歩2分
電話番号
047-388-4152
Web予約受付
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